利権で私腹を肥やす者は国民の事を蔑ろにするか
歴史上、民を思う為政者は全て清廉潔白で、一切の蓄財をしなかっただろうか。

「私腹を肥やす」という表現によって、個人の蓄財は即ち悪であるかのような印象操作にまんまと嵌っていると自分を客観的に見たことがある人はどれだけいるだろう。

財産を持たぬ者は、同時に力も持たぬ。
民衆を安定させるためには、為政者が権力と財力をきちんと確保した上で、善政を敷く。これがおそらく長く平和で豊かな社会を維持する秘訣であろう。

民を貧しく押さえつける必要は無く、ある程度豊かで、不満が無い状態にする事は、治安という観点からも望ましいのだから、要は小役人が民衆から搾り取って私腹を肥やす事、地方の反乱分子が中央政府を脅かすほど財力を保持する事は、騒乱の種となる。

日本の歴史を紐解けば、将軍家の力が衰えたとき、戦乱が起こり、民はそのたびに苦労するが、将軍家が安泰なうちは、私腹を肥やす、いわゆる「悪代官と越後屋」がいて、たまに懲らしめられる事はあれど、総じて権威・権力・財力の一極集中と配分の図式は維持される。

今の政界や皇室とメディアの関係を見ると、為政者はつつましくあらねばならぬという風潮が強すぎる嫌いがある。
為政者が財界に阿るなど、まさに「幕府の力が衰えた証」ではないか。

財界は、拝金主義に陥りやすく、自らの儲けのためには他から奪い取る事が基本であり、格差を好むのだ。
つまり政策について財界の意見を聞きすぎる事は、一般国民を蔑ろにしがちである。

為政者が財界よりも常に上位にあるためには、金の力に踊らされない程度の財力が必要なのだ。

日本の統治システムが江戸の頃と違うのは、為政者が世襲ではなく選挙によって選ばれた国会議員の数合わせで選ばれる点にある。

かつての自民党は金権政治と揶揄されたが、権力と財力を兼ね備えていたからこそ、選挙に強く、国民の暮らしを豊かにするだけの「余裕」「矜持」を持ちえたと思う。

それをとことん攻撃し、財力を奪う事、利権を叩く事を繰り返した結果、政権与党は選挙のために財界や大衆に迎合するようになった。
大衆迎合が民の暮らしを楽にするならばまだしも、選挙の時だけ耳障りのいいことを言えばよいような風潮が蔓延り、普段の政策については財界の求めに応じて格差を拡大するという矛盾を生じ、なおかつ政治家の「保身」が優先されるような脆弱な統治システムになってしまった。

利権はそれほどまでに悪いのか。選挙に金がかかる事、集めた金を配る事が、選挙制度として悪だと仮定しても、国家を安定して統治する手段という大きな視点で見た場合もやはり同じだろうか。

ごく一般の国民の幸福の優先度とは、自らの暮らしが豊かになる事が第一で、政治家に私腹を肥やさせない事ではない。しかし、いつの間にか自分の幸せを追求することよりも、他者の幸せをひがんだり、やっかんだりする事に夢中になっているのではないか?
そういう傾向にあると感じるのは、おそらくメディアの世論誘導力のなせる業だろう。

公務員の給料を下げろ、国会議員の宿舎が安いのはけしからん。無駄遣いするな。

全部ひがみ、ねたみ、そねみの感情から来る批評である。

自分の暮らしを豊かにしてくれるのであれば、官僚が仕事にみあった給料を受け取ってもいいし、市長も議員も歳費を減らすよりしっかり仕事してまっとうな給料をもらったらいい。

むしろ給料倍にしてもいいから、世の中の景気をよくしてくれ。そう言える雰囲気が今の世の中には無い。

結局民衆の僻みが為政者を悪代官にさせるのではないだろうか?
[2012/07/03 00:51] | Category: None | Trackbacks(0) | Comments(13) | page top
本当に離党するんかいな。
新聞各社が先日から「小沢氏明日離党表明」「本日離党表明」と書きたてている。
先日の小沢の会見では離党をほのめかすような文言ではあったものの、明確に「離党も視野に」などという言葉は使っていないにも関わらず、既定路線であるかのごとく、離党を煽っている。

こういうマスコミ政局はよくあることだが、今回のはおそらくこういう背景だろう。

・新聞社は財務省から消費税増税に対して賛成の立場で報道するように依頼されている。
・その依頼が強要になり得る根拠は、国税庁による査察。
・また、消費税増税について、新聞については軽減税率を適用すると言う甘言。

これらのアメとムチによって、消費税増税に反対する小沢Gが民主党に居座る事は、自民党が三党合意を破棄して参院で審議可決できない状況を生むので好ましくない。だから、離党して欲しいのである。

という事で、実際離党若しくは野田執行部が除籍を言い渡して正式に分裂するまで、マスメディアの情報は当てにならない希望的観測でしかないと思っている。

先日はおそらく処分の内容は「党員資格停止」であろうと書いたが、処分を一律で行うのではなく、格差を作ることによって分裂して出て行く「数」を調整しようとしている。

さて、昼のニュースでは52人が離党届を提出したという事だ。衆院40人、参院12人という、衆参どちらも決定打とはならない数のようであり、これは野田の側が切り崩しに成功したのか、輿石-小沢の間で調整があったのかは定かではないが、これで分裂は「形だけ」という事も視野に入れざるを得なくなった。

まず、衆院側は単独で内閣不信任案を出せず、残りの民主党が過半数割れの少数与党に転落しない。
また、参院も比較第一党を維持できるため、議長や委員長、理事の数などの主導権を保持している。

そして、衆院の残りの造反者17人については、党員資格停止、採決欠席者はまた少し軽めの処分という事で、野党の「処分しろ攻撃」をかわす事が出来るようになる。

除籍を含めて処分したのだから、参院で消費税増税法案の採決は可能という事になる。
それで、公債特例法案についても国民の暮らしを人質に最後は通さざるを得ないという目論見だろう。

小沢Gにとっては、新党立ち上げという事で一度は袂を分かつが、来年の選挙協力で手を握っていれば、結局連立を組んで与党に居座る事も十分可能である。マスメディアは民主Aと民主Bに焦点を置き、自民下げを繰り返せばいいのだから、浮動票を自民に奪われないのであれば維新だろうが民主Bだろうがみんなの党だろうが、何処でもいいのである。

さて、そうならないように自民党はどう立ち回るか。
邪道に邪道を重ねる相手に正攻法だけで立ち向かうには、党首のカリスマ性が足りないと感じる。
だが、谷垣総裁は正攻法で突っ走るようなタイプではなく、はるか先の手筋を見極める力があると考えれば、この程度の予測はしているだろう。

野田に対して突きつける「内閣不信任案」「問責決議案」はいつまで温存するのか。
[2012/07/02 13:50] | Category: None | Trackbacks(0) | Comments(0) | page top
もう笑うしかねえなこいつら
民主党のシナ・・もとい、階(しな)猛衆議院議員は、離党届が「了解無く提出された」と離党を否定。

他にも何名か、同様のことを言っているようだ。
小学生か。

政治家の出処進退は自ら決断するものと一般的に言われているが、こいつらは己の身をあまりにも軽々しく考えているようだ。
自ら離党届に署名し捺印したのではないのか?
それを人に預けた時点で、自分の首は自分の自由にはならない。自ら捨てたのだ。
団結のしるしだかなんだか知らないが、それを持って結束したなら、黙っていればいいものを。

こういった「本意ではない」という言い訳は、二重の意味で信用をなくす。
一つは、先ほどから言っている、自分の事すら自分で決められないという、器の小ささ。
もう一つは、自分が背負っている有権者の票の重みを軽んじる誠意のなさである。

しょせんその程度の人間が、「政権交代ブーム」に便乗して国会議員のバッジをつけたのだ。
小選挙区で得た議席ならまだしも、比例選出でこんな事やってる連中は、今すぐそのバッジを外してもらいたい。

どうせ採決の時しか役に立たないのだから、そのままいなくなっても定数削減が言われている今、分母が減ったところで大した事は無い。欠員にしておいてかまわない。
[2012/07/02 00:49] | Category: None | Trackbacks(0) | Comments(0) | page top
維新が根づいていない。
産経の見出しで、橋下の大阪府羽曳野市長選挙の敗北原因の弁であるが、実際の発言は「維新の会が各地域に根付いていないということ。厳しい選挙結果になった」というもの。

見出しの言葉遊びは今に始まった事ではないが、これでは「維新が足りない」という風に聞こえる。

オルグが足りない。
イニシエーションが足りない。
信心が足りない。

妙なものを連想するではないか。けしからん。
・・・とはいえ、実際は似たようなものなのかもしれない。
[2012/07/02 00:48] | Category: None | Trackbacks(0) | Comments(0) | page top
処分は党員資格停止?
野田内閣が自民・公明両党と3党合意の末に衆議院で可決した社会保険と税一体改革法案の採決で造反した小沢グループ57人の処分で、また民主党内はもめているようだ。

除名すれば自ら少数与党に転落、内閣不信任案可決の上、次の首班指名で選挙を経ずに野党落ちする可能性がある。野党になるくらいなら与党入りを目指してさらに民主党から離脱し新党結成する卑怯なグループも出る可能性まで否定は出来ない。

という事で、除名に踏み切ることは難しい。

しかし、小沢グループにとっても、離党届は取りまとめてみたものの、選挙資金に乏しい状況では自発的に離党し新党結成することはハードルが高い。よってこれもなし。

だが、そうなると自民・公明はだまってはいない。参議院に送られた法案の審議で内閣の落ち度を攻撃・暴露するという行動とともに、国対や議運を通じて「処分が無ければ審議に応じない」「内閣不信任案や問責決議案を出す」というゆさぶりを続ける事になるだろう。

そうして、苦肉の策としてひねり出される民主党執行部の結論とは、党員資格停止処分ではないか。

さてここで、党員資格停止の期間が問題となる。
次の民主党代表選が今国会の会期末の後だから、党員資格停止が会期内に限るという事だけでは自民党は納得しないだろう。なぜなら、代表選に小沢Gが投票権を有するならば、そこで白黒つけようというパフォーマンスによって今回の造反がうやむやにされるからだ。所謂新しい顔で「ノーサイド」というあれだ。

処分はしたのだから、審議拒否や問責提出で消費税法案や公債特例法案を通さないのはおかしい、自民党が悪いとマスメディアを使って大批判を繰り広げる事が予想される。

自民党はそれを恐れて妥協すると、結局民主党政権の延命に手を貸す事になる。

党員資格停止処分の期間が代表選を超える、つまり次の代表選に小沢グループは対立候補すら立てられず指をくわえて見ていろという長さでなければ、せっかくの分裂はめ込みが成功しない。

除名するか自ら離党するか。とにかく現実として分裂することが第一。
ただそれでも、「民主党A」「民主党B」のような状態で、連立内閣として居座る可能性も考えると、いかにして衆議院の解散を野田総理に決断させるかが問題なのである。

 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

民主党にこの崇徳院の歌を引用するのはもったいないが、分裂後の連立結成を美談のようにメディアが語る可能性もあると少しばかり悲観する次第である。
落語であったらいい落ちになるが、こっちは洒落もにならない。
[2012/06/27 00:47] | Category: None | Trackbacks(0) | Comments(0) | page top
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